GeoGamma220の検出回路で得られるガンマ線データはエネルギー毎のカウント数です。それを一般に良く使われる線量率に変換するために、GeoGamma220ではG(E)関数を使用しています。G(E)関数を使うと、各エネルギー毎の計数率とそのエネルギーでの関数値を掛け合わせて、簡単に線量率を求める事ができます。G(E)関数値は次の論文に掲載されています。
「実効線量当量単位に対応したNaI(Tl)シンチレーション検出器の
G(E)関数(スペクトルー線量変換演算子)の決定 」 堤正博、斎藤公明、森内茂 http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAERI-M-91-204.pdf
この論文では、NaI(Tl)シンチレータの大きさ、ガンマ線の照射条件、求める値(カーマ、1cm線量当量、実効線量当量)毎に関数値のテーブルが記載されています。これらのテーブルのうち、使用したテーブルは2インチ円筒形シンチレータ用、平行ビーム、1cm線量当量のもので、Table1-5の2″φx2″の値です。
この関数を一般に市販する製品に利用していいのか、著者の森内先生にお聞きしたところ快諾して頂きました。また、G(E)関数のソースコードの公開も出所明記の元で良いとの事でしたので、間違いが無いのを確認した後で公開する予定です。