測定器は、写真のように、センサ(画像右側の円筒形)と基板の2つから構成されます。この構成の測定器をGeoGamma220と呼ぶ事にします。
1.センサ
センサの円筒の中は、先端に直径2インチ、長さ2インチのNaI(Tl)シンチレータが入っていて、それに密着してフォトマル(光電子増倍管)が配置されています。赤のケーブルは600~1200Vの高電圧の電源ケーブルで、黒のケーブルはシンチレータからの光がフォトマルにより電流に変換された信号のケーブルです。測定器名の220は2インチx2インチから来ています。
基板ではセンサに高電圧を供給し、フォトマルからの電流信号をデジタルに変換します。デジタル変換されたデータは、GPS受信機から得られた位置情報と共に、USBを通じて、ノートパソコンやタブレット、スマホに送る事ができます。この写真は試作1号機でUSBホスト機能はありませんが、現在製作中の2号機ではUSBホスト機能を組み込みます。そのホスト機能を使う事により、USBメモリにデータを保存したり、BluetoothモジュールやWifiモジュールを装着する事により、無線でデータを伝送できます。
(小林一英)